牛猫

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネスの牛猫のネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

マルチバースと呼ばれる狂気の扉が開いた世界でドクターストレンジが人類を脅かす大敵に立ち向かう話。

「ワンダヴィジョン」やその他もろもろのドラマ版は未見。
とりあえず冒頭のシュマゴラスとの戦いが派手で最高だった。

エンドゲームでひと段落してしまって、サブスク料金を払ってまで長いドラマ版を追いかける気力もなく、ワンダヴィジョンのあらすじだけネットで簡単にさらって鑑賞。結果的にそれで十分楽しめる内容だったし、そもそも映画版を楽しむのにドラマ版の予習が必須っていうやり口はどうなのかしら。それはさておき、予告で流れていたようにワンダが完全にヴィランと化していて、好きなキャラだっただけに複雑。おまけにキャプテンマーベルと並ぶ強キャラだから暴れっぷりも半端じゃない。ホラー畑出身のサムライミが監督ということもあり、中盤の追いかけっこなんてアメコミ映画ということを忘れるくらい怖すぎた。ショッキングな場面も多くあり、賛否が分かれそう。ワンダvs別次元のヒーローたちの戦いはサムライミファンにはたまらないだろうな。この手の演出をやらせたらやっぱり凄い。
一応ストレンジの続編なのに派手なアクションやドラマ部分はワンダが持っていっちゃったし、ミスアメリカとの掛け合いも特に印象に残ることもなく普通。マルチバースも鮮度が落ちてきてやや食傷気味。ストレンジの能力も相まって結局なんでもありみたいになっちゃうから引き込まれにくい。

ミスアメリカの加入によってまだまだマルチバースは続きそうだし、広がり続ける風呂敷をきれいに畳めるのかいらん心配をしてしまう。

予告で流れたソーはギャグが多そうな感じでまたテイストがガラッと変わるので、そっちも楽しみ。
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