えるどら

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネスのえるどらのレビュー・感想・評価

3.6
アベンジャーズvsアベンジャーズ。なるほど、これがフェーズ4か。

予告編でワンダが登場するって知って「いつもの感じでさらっと登場して手助けしてくれるんやろなぁ」と思ってたらまさかの敵対!
MCU最強レベルのスカーレット・ウィッチはやはり一筋縄ではいかなかった…!
「正直フェーズ4はインフィニティサーガに比べて敵の格がなぁ」とか思ってたらまさかの最強キャラが敵に来るなんて。
ワンダ、サノスとほぼ唯一タイマンで勝ってますからね。
味方を巻き込む可能性のある無差別戦闘機爆撃の手を切らざるを得ないようにしたのはワンダだけ。
しかもそこからさらに強くなったワンダは正直サノス以上の敵と言っても過言ではないんじゃないでしょうか。
『ワンダ・ビジョン』のときの圧倒的な強さと執念深さを見ているのでなお恐ろしかった(『ワンダ・ビジョン』みといてほんとによかった)

本作、ストレンジvsワンダの対決を本筋に置きながらフェーズ4、とりわけマルチバース絡みの紹介を行う役割を担っていたように思う。
X-MENやファンタスティック・フォーや『ホワット・イフ』ののキャラクターが登場したり、マルチバースについている番号とルール、死者を冒涜すると現れる「呪われし者」たちなどは、今後は当たり前に登場するから覚えておいてねと言われているみたいだった。
最近はドラマシリーズもどんどん追加されているMCU、かなり複雑になってきますねぇ。

監督がサムライミ監督ということで、MCUのアッセンブル映画にしてはホラーテイストの演出が多かったように思う。
ときどきビクッとさせられたり、画角が完全にホラーのそれだったりこれはこれで面白かった。
ホラー映画は体力と精神力を使うけど、このくらいだと大丈夫。

まとめ。
フェーズ4になってどうにも乗り切れなかったところに、アベンジャーズvsアベンジャーズの映画(しかも最強格同士)がぶちこまれてテンションが上がった。
映像のクオリティはお墨付き。
これは映画館で見られると楽しかったんだろうなぁと思った。
『スパイダーマンNWH』『ワンダ・ビジョン』だけ見てれば十分楽しめるということで意外と敷居は低め。

余談。
今後もドラマシリーズとか過去作品(X-MENやファンタスティック・フォーシリーズ)の履修が求められるなら厳しそうだなぁ…なんて。
エンドゲームを期待して追い続けるのはけっこうきっちいで…。
無理せず、少しずつ、追っていきたいな…。
えるどら

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