「ゾンビストレンジも見れるよ！」
MCUの「ドクター・ストレンジ」シリーズ第2作。「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」の後のお話だが、ドラマシリーズ「ワンダヴィジョン」完結編とも言えるべき内容なので、ドラマを見てないとついていけない場面が多々ある。ついにMCUも連ドラの映画化みたいな内容になってしまった。監督は初期スパイダーマン3部作を撮ったサム・ライミ。「オズ はじまりの戦い」以来9年ぶり。
別の次元に行き来できるアメリカ・チャベスを守るという形でマルチバースに詳しいワンダに力を借りに行く、って展開で予告とかあらすじ見た限りでは共闘すんのかなと思ったらワンダは今回のラスボスであった。めっちゃ闇に染まってて驚く。一般人殺しまくっててあー、もうこれアベンジャーズに後戻りできないトコまで来てるな、と可哀想になった。マルチバースのお陰で彼女は犠牲になったのだ。
そのワンダだがスカーレット・ウィッチとなって敵対する間にストレンジは別の次元で元々いた危険思想のストレンジと敵対していく。どちらも息子達や彼女を手に入れられなかったけど、別次元へ逃げるワンダとそれを乗り越え元世界で人生を真っ当していくストレンジの対比が良いな。
しかしワンダが強すぎて場面場面でワンダ無双になっている。ストレンジすら敵わないし別次元のアベンジャーズ達もあっさり殺されたり。執拗にストレンジ達を追いかける様はある種ホラーだよ。こういうトコがサム・ライミっぽくある。そういやX-MENのプロフェッサーXが出てたけど、もうMCUと合流になったのか。
マルチバースを扱ってる割には話はこんがらがる事もなくテンポも良くてホラー色もあり面白かった。まあこれはMCUを追ってる自分だから甘めになるんであって、ドラマとか見てない人はどうなんだろう。エンドクレジットでも更に話を広げそうな新キャラも出てきてるし、更に話を広げる気満々。
