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黒い司法 0%からの奇跡のshinpeiのレビュー・感想・評価

黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)
3.0
監督デスティン・ダニエル・クリットン
原作ブライアン・スティーブンソン
主演マイケル・B・ジョーダン、ジェイミー・フォックス
2019年公開作品

1987年のアラバマ州で起きた黒人による殺人事件の容疑者ジョニーDと、その弁護士であるブライアンの事実を基にした物語。

「罪を犯したかどうかは顔をみればわかる」

そんな根拠のない理屈が通ってしまうのがまだ黒人差別が当然のように横行している時代であった。

冤罪を訴えるも、黒人だらけの死刑囚監獄に収監されているジョニーDは外の世界に戻ることを半ば諦めていた。

それは、これまでの警察による理不尽な待遇と薄っぺらな理由での収監によるもので絶望していたからだった。

弁護士のブライアンは腐った司法の中で黒人が理不尽な扱いを受けている世界を変えるべく真実の追求に奔走する。

この物語はノンフィクションであるため、当時の差別主義の空気感が生々しく描かれていてとても辛い気持ちになるシーンがあった。

物語のなかで「貧困の反対は富みではなく正義である」という言葉がある。

司法の話であるが、物語全体を俯瞰すると社会問題の歴史を表していると感じる。
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