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黒い司法 0%からの奇跡のmのレビュー・感想・評価

黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)
4.1
これが実話を元に作られた映画だと信じたくないほど、残酷な話。アメリカの死刑囚の10人に1人が、冤罪だと認められているなんて怖すぎる。最後の実際の映像は、涙なしでは見れません。

1980年代になっても根強い黒人への差別意識に戦慄します。顔だけでわかるって、な訳ないじゃん。アメリカは人種のるつぼと言っても、やっぱり白人の作った国から抜け出せていないと思いました。 2009年、オバマ大統領が誕生した時は世界的なニュースになっていましたが、それも黒人への差別意識が残っている故、初の黒人大統領に沸き立ったのだと思うととても悲しいです。21世紀になっても消えない黒人への差別意識は、一体いつになったら無くなるのでしょうか。

被害者も遺族も警察も検察も裁判官も人間。でも、被告も死刑囚もその家族もみんな人間。全員に人格があって感情があって家族があって人生がある。外野にいるとどうしても被害者の方に同情してしまうものですが…。
一体何人が死刑囚の無実を信じて戦えるでしょうか?
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