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黒い司法 0%からの奇跡の映画見る用アカウントのレビュー・感想・評価

黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)
3.8
アメリカの深い差別意識が絡んだ司法判断をテーマにした作品。こういった人種差別がごく最近まで蔓延っていたというのは衝撃。顔を見ただけで有罪だと確信できる検事はその才能を他のことに活かした方が良いんじゃないかな。
一方で本来法定の場で正常な判断をするために混ぜ込まれるべきではない差別意識と、差別意識に起因する誤った判断が横行していることをまず疑わなければならない法廷という当時の前提を踏まえると、どちらの陣営も疑心暗鬼になっていた可能性がある。その表れが、チャップマン検事が最後起訴の取り下げを自分から申し出るシーンである。とすると、単なる二元論で語るわけにも行かないのかなとも思った。
現在でも人種に起因する刑事事件は起こっている。少しずつでもそんなことが減っていけば良いけどとても歯痒い。