マツモトタクシー

黒い司法 0%からの奇跡のマツモトタクシーのレビュー・感想・評価

黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)
4.1
ブライアンはハーバードを卒業、弁護士資格を取得した
幾つかの好条件のオファーを断り使命感からアラバマ州の人権擁護活動家のエバの力を借り小さな事務所を設立
冤罪で死刑囚にされている者達への救済活動を始める

ウォルターは白人女性を殺した容疑で逮捕され死刑判決を受けていた
彼が罪を犯したという証拠は1つもなく黒人が犯人だということだけで仕立て上げられていた

ブライアンは彼を助けるべく接見するのだが今まで理不尽な仕打ちばかり受けて来た彼は自暴自棄になっていた
「ハーバード大卒のインテリ先生に差別の何が分かる?」と頑なな態度をとる
しかしブライアンの献身的な奮闘振りを見て心を開いていく

危険に晒されながら法廷で司法制度の不備と黒人への差別と偏見を訴え無罪を目指す





不当逮捕で死刑囚になった者達を救う物語
実話というのが怖い。。それも僅か30年位前の話
嵌められ死んでいった人達も確実にいるんだろうなぁ。。💦
陪審員制度はどうしても冤罪を生んでしまう確率が高いと思う。。

最後に実在の主人公や死刑を免れ無罪になった人達の写真が出てくるのだが物凄く似ていた☺️
特に司法取引でウォルターに罪を着せる囚人役はそっくりだし演技が印象に残った

劇中ではさらっとしか触れていないが白人のしかも人妻と黒人が浮気していたのが白人層には許しがたい屈辱に感じるのだろう
それだけでウォルターを犯人にする理由は十分だったと思う

刑務所への収監率はいびつに高く今のぺースだと黒人男児3人に1人が収監される計算になるそう。。