「まさに王道の刑事アクション！至高の99分！」
「21ブリッジ」鑑賞。
マンハッタン島で麻薬を絡めた強盗事件が発生、銃撃戦の末に警察官8人が殺害された。
捜査に駆り出されたのは警察官の父を殺された過去を持つアンドレ・デイビス刑事。
逃げ込んだマンハッタン島を全面封鎖（21の橋を全て封鎖！）して犯人を追いこむが事件の真相に近づくにつれ、不審な事実をつきとめてしまう。孤立無援のアンドレが掴んだのはＮＹの闇というべき秘密だった。
先日観た「マ・レイニーのブラックボトム」に主演していたチャドウィック・ボーズマンの劇場作品としての遺作。マ・レイニーが素晴らしかったので…という気持ちもあったが、余命僅かの中、シナリオに惚れ込んで最後のアクション作品に赴いた彼の姿を観ないと…。
少なからず感傷的な気持ちなんぞで観て…ごめんなさい。
いや…素晴らしい！何と濃厚な99分！
この短い尺を最大限に活かしたテンポの良いスリルは娯楽作品として最高だと思う。
昔観た幾多の刑事ものの系譜を踏まえつつ…後半の捻りには満足しかない。
まさに映画好きの溜飲が下がる作品。
脇を固めるキャストの中にJ.K.シモンズがいる。「セッション」の鬼教官の彼だ。ここもナイスキャストと言っておこう。
