とむ

火口のふたりのとむのネタバレレビュー・内容・結末

火口のふたり(2019年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

Filmarksオンライン試写にて
ほぼ、柄本佑と瀧内公美の会話とセックス「だけ」で物語が進んでくの、すごいっすよね。


冒頭の父親が妻が死んですぐ結婚した事を話すシーンや、
帰ってこない旦那を尻目に爛れた関係を続ける二人、
ラストで二人が交わす「明日からこの国は戦争だよ」という台詞から、
この物語はきっと逃避の物語なんだろうと思う。


新居の玄関先で事をおっぱじめた時の気まずさたるや。
また新居ってのが絶妙ですよね。
買いたての52インチのテレビも、
それをするには不釣り合いなくらいカラフルな新品のベッドも、
二階の子供部屋にする予定のロフトも、


「今夜だけあの頃に戻ってみない?」
っていうのと、
「勝手に火つけられて後は一人で火消ししろって勝手な話あるか」
って科白。
セックスに限らず、ここに男女の考え方の絶望的なまでの差が現れてますよね。

そこで男が、甘えたなのか、ノスタルジーなのか、秋田弁で喋くって「それ気持ち悪いからやめて」って言われちゃうのもなんかめちゃくちゃリアルですよね。


「本っっっっっ当に気持ち良いな」
「何が?」
「セックス」
のくだり、そっちかよ!って笑ってしまった
とむ

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