このレビューはネタバレを含みます
マジカルガールほどではないが、魔力は健在。
全体的にダサくて笑えてくるというのがテーマ。それも乾いた笑い。
映画の全てのシーンは、交渉でなければいけないが、この監督は本当に交渉の見せ方が上手く、脚本の事が凄く良くわかっている。
AとBの交渉の結末は4パターンしかなくて、
①Aが求めているものをBから手に入れる。
②Bが求めているものをAから手に入れる。
③AとBがお互いの妥協点を見つける。
④AとBがCという第三者、或いは出来事によって結論が出ず、次のシーンに結論が持ち越される。
この4つしかないが、結論が既に出ているものをすぐに見せる必要はないという手段を使ってくる。
マジカルガールの「ヒーローズジャーニーをなぞるようだが、キャラクターが1つの役割を終えると次の役にスライドする」という斬新なテクニックに比べると見劣りするが、今回も魔力は健在。
次の魔法に期待〆