このレビューはネタバレを含みます
結末がわかりにくかったので、考察を読んで納得。
ラスト、もう歌手としてはステージに立てなくなったリラの前で、ヴィオレタが歌いますが、それはヴィオレタが作る曲であること。
そのままコンサートホールに画面が切り替わり、ヴィオレタの風貌をしたリラが熱唱。
名前もリラ・カッセンからヴィオレタ・カッセンに変えている。
リラはなんと、母の曲を歌っていた過去の自分と決別して、今度は、ヴィオレタの曲を歌う、ヴィオレタ・カッセンになった。
ということでした。
ずっとリラを真似していたヴィオレタが曲を作っていたかは、?ですが、これがとてもスッキリした考察でした。
リラは母を重ねて生きる人生から、今度はヴィオレタを重ねて生きる人生に・・・。
リラは自分というアイデンティティの欠けている部分(本当は欠けていない)を、自分と似ている誰かの要素で埋めることで自分らしさを保てる人だったのかなぁと思いました。
自分の要素をリラに明け渡してしまったヴィオレタは、娘も失い、何もかもなくしたと思ったことで悲しい選択をすることに・・・。
最初のリラのシーンと被りますね。