くさむすび

シークレット・ヴォイスのくさむすびのレビュー・感想・評価

シークレット・ヴォイス(2018年製作の映画)
4.0
カルロス・ベルムトは厭な映画を作る天才だと思います。『マジカル・ガール』と同じく、親子関係だったり金銭が狂わす関係を描いている。でも後味は全く別物。
特に険悪な雰囲気が漂って良かったのが、娘にカラオケバーに通勤していないことがバレた直後のスリリングな会話と、車に乗り込むシーンの気味の悪さ。心底性格が悪い(褒め)。その前の娘のとある告白が活きており、丁寧に描写を積み重ねていってる印象があった。そして駐車場のシーンであえて見せないことが後々の物語に計り知れない影響を及ぼしていて、母親が黙って虚空を見つめる場面は見ててしんどい。
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