emily

シークレット・ヴォイスのemilyのレビュー・感想・評価

シークレット・ヴォイス(2018年製作の映画)
4.3
母と娘の関係、真似る・真似されるをコンセプトに女と女と対立をサスペンスフルに描いている。

自分になるため、自分を真似て作り上げられた人を真似するという複雑。ただそれにより、自分という固体を客観的に眺めることができ、いままで一切できていなかった、自分と向き合う結果へつながる。

誰しもが誰かを真似ることから始める。しかしそこから自分らしさを身につけて、個性が生まれていくのだ。認めれば楽になれるのに、対立し拒否するということは、それだけ母親に一目置いてるということ。

音楽がシーンの切り替えに寄り添い、独自の緊迫感のある映像を作り上げている。切手も切れない関係の親子、真似て真似られることから我がを見出し、自分を見つめ直す物語。決して押し付けがましくなく、サスペンスの湧くの中でてんかいしていくので、スリリングで目が離せない
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