ひええ

シークレット・ヴォイスのひええのネタバレレビュー・内容・結末

シークレット・ヴォイス(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

カルロス・ベルムト2作目。
この監督の作品はシーンと音楽の違和感が気持ち悪くて良い。
「あえて見せない」緊張感のある演出は本当に見事で、鑑賞者に決して目を離させない。そして物語はどんどん悪い方へ、見たくない方へと展開してゆく...
これは上手に母や娘になれなかった二人の女性の物語だ。
二人がそうなった原因というのが歌手という偶像なのだけれど、しかし結局、リラはスーパーポテトのふりをしたポテトで、本物のスーパートマトはリラのコピーだったはずのヴィオレタの方だったというわけか。こんがらがってきた...
ヴィオレタの芸名が「ヴィオレタ・カッセン」なのは本物とコピーが一体となったということ?それとも単にリラへの愛や感謝を表しているだけなんだろうか。

マルタの死体、喝采を浴びながらも虚ろなヴィオレタ、再び海へ入るリラ...とにかくどうしようもないラストに震え上がってしまった。

「アナとオットー」で有名なナイワ・ニムリはもともと歌手でもあるそう。
小動物のように丸く見開いた目は幾つになっても可愛い。

Quien Te Cantara/mocedades
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