ふっくー

108時間のふっくーのネタバレレビュー・内容・結末

108時間(2018年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

人間は108時間眠らずに断眠をすると、その先に何を見るのか。。。

究極の演劇を成功させる為に演者に「108時間寝ちゃダメだから!」といって役作りをさせる鬼畜演出家のアルマ。
主役の座を欲しかったビアンカは過酷とわかっていてもその仕事を引き受けます!
いやいや、今の時代だとコンプライアンス的に明らかにアウトだよそれ笑笑。

結構見る前は寝なさすぎて、みんなが発狂し、幻覚見て大変なことになる「エルム街の悪夢」的展開を期待してたのですが、そんな単純な話じゃなかったです。もちろんフレディも出てきません笑笑。そして演者達は全然寝てないはずなのに、割と眠そうじゃないし、元気そう。目元のクマが濃くなるだけで、割と元気なのが気になった笑笑。

一言で言えば「複雑」
人間は96時間(ニーソンやん)を超える断眠をすると精神異常の兆候が見られると報告されているらしく、それを超えたその先に、究極の演劇があるとのこと。

結末から言うと、過去に精神病院で起きた火災事故。それを表現する為に実際にその廃墟となった精神病院で表現したい!それをする為に108時間眠らずにその当時の霊体に憑依して、疑似体験をすることで、最高の演出になるってこと??
96時間(ニーソンやん)で、幻覚が見え始め、108時間で憑依が始まる。しかしそれは命に関わる危険なことであったのに、アルマは「演者には命を賭けて演じて欲しい」「サーカスの綱渡りで下にネットを張った演出とネットを張らずにやる演出だと全然違うのよ?」的なこと言ってたんですけど、確かにそれは間違ってないよね笑笑。とか思ってしまったり。。。

現実と幻覚の世界が交互に、複雑に絡み合い本編が進むので、ちゃんと見ていてもわけわからなくなる。ただ後半の謎解き要素が加わってから、だんだんと話が確信へと繋がっていくのは面白かった。
「あなたがここにいるのは、外の世界から拒まれたから」
なんとも意味深ですね。。。
セシリアが子供の頃になぜ母親が自分を溺死させようとしたのかという本当の意味を知りたかったが為にこんな危険を冒してまで、ビアンカが利用されたと考えるとまぁ理不尽。

ただラストの終わり方が眠れない系映画でありがちな、どっちの世界かわからないエンドはなかなか良かったです。

もうちょっと複雑すぎず、もっとアッサリした話にしたらもっと楽しめたかな。。
とりあえず睡眠は大事。ちゃんと寝ようと思った笑。
ふっくー

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