【ポルトガル・コンプレックス】
キテレツぽいので借りてみた。<未体験ゾーンの映画たち2019>物件とは後で知る。
変わってる、て意味では中々のものですが、美味しくはなかった。トーンとして、風通し悪く陰湿な感じ。
ポルトガルについては殆ど無知だが、自国コンプレックスのネバネバを、物語に引き伸ばしたような仕上がり。フツーの日本人である私には解りかねます。
サッカーは見ないが、ポルトガルは今も強豪国ですよね。その国民的スター選手が主人公だが、彼のオツムがちょっとアレ、との設定から自虐展開が始まっている。
ゴールに向かうと巨大犬の群れと煙に包まれる…という幻惑イントロを面白いと感じられるか、が分かれ目か。
で、失墜するお国代表スターの後半生に、お国事情の諸々を代弁させているのでしょうね。ポルトガル人の感想が知りたい。現地ではどう受け止められたのかな?
国境に壁をつくれ!て叫びは、どこぞのトランプさんみたいだが、こちらは意味が違っており切ない。日本もこのまま行くと、こういう映画が出てくる土壌は整うのでしょうね。つくる猛者はもう、いないのだろうけれど。
美女度は小匙少々。おっぱい度も小ぶり。が、嬉しくない美乳は登場。
変わりもの映画の顔をしていながら、すべてがコケても愛だけは不滅…と締めたがるのは、あまりに当り前。
トンデモ科学が予想通り失敗、ではなく、予想しない向きでもう少し炸裂すると、少しは面白くなったのかなあ…と思ったことでした。
<2019.5.14記>