木葉

12か月の未来図の木葉のレビュー・感想・評価

12か月の未来図(2017年製作の映画)
3.8
教育ってこういうことだよなと、新たな気付きと共に頷かされる映画だ。
名門高のエリート教師が、郊外の移民、貧困層の多い、教育困難な荒れた中学校に1年間だけ派遣されて教育改革を起こせるか試すドラマなんだけど、
いわゆる、最近あった菅田将暉の3年A組や金八先生みたいな熱血で魂込もったメッセージを伝えるとかじゃなく、
生徒と同じ目線に立つことで、
力を入れ過ぎず、相手の良さを伸ばしたり、相手を立てることを、自然体に示すから好感が持てる。

堅物で融通の利かない先生が、勉強不出来で問題ありの子供たちと、いつのまにか心を通わせている。
境遇も何もかも違えど、相手に対する配慮や細かな気遣いで、情が生まれ、人が変わっていくさまをごくごく自然に著してくれる。
劇中のセリフ、
数多の失敗は、人を無気力にさせる、
出来ないことが続けば、人はそれをあきらめる、
小さな成功体験を積むことで自信を持てる
にというセリフが心に落ち、
真面目な先生と一緒に、私も大いに意識改革をした。
ラストは心がふわっと軽くなり、対人関係を見つめ直すきっかけを作ってくれるから
素晴らしい。
#フランスらしいエスプリにクスッとね
#教育と貧困の問題 改めて考える
#適度な距離感 が大事だよね
木葉

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