Sikimi

Z Bull ゼット・ブルのSikimiのネタバレレビュー・内容・結末

Z Bull ゼット・ブル(2018年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

## あらすじ

マシンガンから地雷まで、様々な兵器を生産する軍事大企業アモテック社。テキサスにそびえ立つ本社は、テロ攻撃に備えロケット弾でもはじき返す防護壁とセキュリティシステムによって、完全無敵の要塞と化していた。

そのアモテック社の経理部で働くデズモンドは、リストラ候補にも挙がる冴えないサラリーマン。ある日、デズモンドはいつものように遅刻して出勤するが、社内の様子が何かおかしい。

社員たちは、試作品の兵器である集中力強化ドリンク剤「ゾルト」を飲んでいた。しかしそれは失敗作で、社員たちは狂暴化し日頃のうっぷんを晴らすかのように殺し合いを始めていた

そして、暴動によりシステムが作動し会社は完全封鎖されてしまう。

## 見どころ

- 乳首をちょんぎってピザに乗せてやるぞ!!
- Office Uprisingより邦題Z bullのほうがセンスを感じる

## メッセージ性

- 扉を強くしたなら、壁も強くしよう
- 毒を作ったなら、ワクチンは用意しよう

## 近い作品

- ショーン・オブ・ザ・デッド
- アイアムアヒーロー
- ワールドウォーZ
- アーミーオブザデッド
- ビッグ・バグズ・パニック

## レビュー

 細かいことは考えるな系のショーン・オブ・ザ・デッドに非常に近いゾンビパニックコメディ。

 惜しい点でいうと、軍需企業オフィス内での戦いなのにガンパニック戦闘シーンが後半20分程度しか存在しないこと。
 低予算のあおりを受けているようで、本当に頭から最後までオフィスでしか物語が進まない。

 この手の映画にしては珍しく、邦題のほうが原題よりもそれっぽさがある点。
邦画みたいなテンションで人が紙切れのように死んでいく様は圧巻。主人公が基本的にラッキーマン。そういった点ではワールドウォーZにも若干近い。

 監督のリン・オーディングが読んでいるのかはわからないが、テイストは本当にアイアムアヒーローに似ている。生前やってきたことをそのまま繰り返すZQN軍団や、オタクで取り柄のない主人公、果ては半分ZQN化して最後に助けに来るヒロイン。
 ムラドも若干中田コロリ感があり、その雰囲気を助長させる。(微妙に顔似てない?)

 とにかくテンションのまま走る感じが素晴らしく、ゾンビパニックでアクションがみたいのであればアーミーオブザデッド。予算をひたすらかけたキレイな映像がみたいならワールドウォーZ、コメディにつっきるならショーン・オブ・ザ・デッド。その間の子のような作品。
 ゾンビ映画でビッグ・バグズ・パニックを作った感じ。

 清楚系な雰囲気のヒロイン、サマンサが叫ぶ、乳首をちょんぎってピザに乗せてやるぞ!!は必聴。ポップコーンと強めのカクテルを飲みながら友達と一緒に見ると幸せになれそうだ。
Sikimi

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