このレビューはネタバレを含みます
とある建物の一室で向かい合う男女。
女性はこれから賭けをする人。
男性はその賭けのサポートをする人。
この賭けをしているのは世界中にいる、同じような一室にいる人たち。
それを中継し、観ている人間がオッズをつけていく。
賭けに勝てば大金が手に入る。
しかし、負ければ身体が傷ついていく。
終いには命さえ賭ける事になるー。
この映画はかなりヘビーで、健康状態、精神状態の悪い時に見るとかなりキツいものがある。
とにかく、痛そう。
そういう場面ではほとんど直視できず目をつぶっていた。
字幕で見たので、その間、何を言ってたのか分からずじまいー。
見ていて興味深かったのは、賭けをする女性が徐々にサポート役の男性に取り込まれ、途中自分を取り戻していくプロセス。
彼女は最初、蝋燭に手をかざす事にも躊躇い、ヒーヒー言ってる。
次の試練にも。
それなのに、３番目のになると結構あっさりとする事を受け入れている。
私からすると、もうこの時点で絶対無理だと思うのに・・・。
それはサポート役の男性とのあれこれがあっての事だろうと思う。
普通の精神状態ならできないような事を彼の甘い言葉に騙されてその気にさせられてしまうー。
客観的に見れば、「何で？」だけど、極限状態にあったらこうなるのかも・・・と見ていて思った。
結末近くに、サポーター役の男性が言った事は、私も途中からそうじゃないか？と思っていた。
しかし、それを今言うか？という・・・。
だからって止められない今！
最も残酷なタイミングでそれを口にした。
途中、主人公の女性が男性の事を見覚えある。
彼は・・・という話は、年代的に見て無理あるんじゃないか？と思った。
それにしても、内容はあるものの、観ていてすごく疲れる映画だった。
