ドラボー

メッセージマンのドラボーのネタバレレビュー・内容・結末

メッセージマン(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

海賊が毎月きて女や金をとってく、ときいて、インドネシアの島でそこまで酷い海賊がいたら、摘発されるだろうと思っていたら、ジョンウィックみたいな殺し屋エージェント組織が出てきた。

まさに、ジョンウィック的なファンタジーな世界だった。

この単純なストーリーなら、ここまでファンタジーにしなくて、もっと現実感があっても良かったと思った(そうなると違うテイストの作品になってしまうが)
つくりこまれたファンタジーの設定ならいいが、そうじゃなく、作り手がファンタジーだから細かいとこは許してね、っていう感じになると、観てる方も、余計なことが気になってくる。

主人公が、はじめに海賊を殺し死体を水槽にいれてたが、警察にすぐ捕まらないのかとか、そもそも、海賊が好き放題やってる時点で警察もいない設定なのかなどなど。

設定以外の問題として、車が子供を轢いてるのに、路地に人気がなくなったりなど、雑な描写が気になった。やはりそういうところはちゃんとしないと、興醒めになってしまう。

でも、主人公が海賊三人を殺す、はじめの格闘シーンは素晴らしかった。

島で夜戦うシーンも期待できそうだったが、すぐに島の全景になってしまった。
夜の島に銃撃の光が、所々に光るのは良かったが、それなら、もうちょっと全景のシーンに行く前暴れ回ってほしかった。
こんなどんどん移動して敵を殺し回ってるなら、銃撃の光もいろんな場所からどんどん光るよなと、説得力に繋がっただろうに。

ただ、結局、子供が連れ去られていて、いったい何やってたんだと、ズッコケてしまうが。

三人を殺すはじめのアクションはよかったのに、後半は雑な感じのカメラワークと編集になったのはとても残念。

ただ、尺も短くすぐ観れて、気にいるアクションもあったので、良かったです。