このレビューはネタバレを含みます
海賊が毎月きて女や金をとってく、ときいて、インドネシアの島でそこまで酷い海賊がいたら、摘発されるだろうと思っていたら、ジョンウィックみたいな殺し屋エージェント組織が出てきた。
まさに、ジョンウィック的なファンタジーな世界だった。
この単純なストーリーなら、ここまでファンタジーにしなくて、もっと現実感があっても良かったと思った(そうなると違うテイストの作品になってしまうが)
つくりこまれたファンタジーの設定ならいいが、そうじゃなく、作り手がファンタジーだから細かいとこは許してね、っていう感じになると、観てる方も、余計なことが気になってくる。
主人公が、はじめに海賊を殺し死体を水槽にいれてたが、警察にすぐ捕まらないのかとか、そもそも、海賊が好き放題やってる時点で警察もいない設定なのかなどなど。
設定以外の問題として、車が子供を轢いてるのに、路地に人気がなくなったりなど、雑な描写が気になった。やはりそういうところはちゃんとしないと、興醒めになってしまう。
でも、主人公が海賊三人を殺す、はじめの格闘シーンは素晴らしかった。
島で夜戦うシーンも期待できそうだったが、すぐに島の全景になってしまった。
夜の島に銃撃の光が、所々に光るのは良かったが、それなら、もうちょっと全景のシーンに行く前暴れ回ってほしかった。
こんなどんどん移動して敵を殺し回ってるなら、銃撃の光もいろんな場所からどんどん光るよなと、説得力に繋がっただろうに。
ただ、結局、子供が連れ去られていて、いったい何やってたんだと、ズッコケてしまうが。
三人を殺すはじめのアクションはよかったのに、後半は雑な感じのカメラワークと編集になったのはとても残念。
ただ、尺も短くすぐ観れて、気にいるアクションもあったので、良かったです。