もんきち

クーリエ:最高機密の運び屋のもんきちのレビュー・感想・評価

2.0
「真実に基づく」系って難しいですよね。あまり突飛に逸脱できないし忠実だと映画として面白味に欠けてくるし。で、その懸念がピッタリ当てはまる今作。 全編シリアス&地味で特に何もなく。そもそも最初から「バレるフラグ」が立ってるので観てる方は「いつどんな風にバレるのか」という所を待ちに待っているワケで。そういう意味ではもうちょっと大ポカして盛大にバレた方が映画的には面白いですがヌル~くバレちゃいます。何しろ真実に基づいちゃってるのでね。 バレた後はお馴染みの「アメリカは絶対見捨てないから!」カタルシス。イギリス人も「同胞」にしちゃうんだから懐が広過ぎます。 で、最大の見所はヒョロヒョロベネちゃん。「ナメんなよクリスチャン・ベール!」と対抗心を抱いたか否かはさておきなかなかの絞りっぷり。そりゃケツも披露したくなるってもんです。そしてラストには実際の映像。これ今まで没入してたのが一瞬で醒めちゃうので個人的には嫌いな手法です。 映画って「真実を少しばかり参考にしました」ぐらいでいいと思うんですけどねえ。
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