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アメリカン・ミームのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

アメリカン・ミーム(2018年製作の映画)
4.0
本作は、音楽プロデューサーのDJギャレト、投稿アプリ「Vine」(サービスは昨年終了)でセクシーな動画を投稿して知名度をあげたブリタニー・ファーラン、Instagramのフォロワーが1,000万人を超えるジョシュ・オストロフスキー、そしてお騒がせソーシャライトのパリス・ヒルトンなど、SNSで注目を集めた人々の生活を追いながら、SNSの世界の利点と問題点を浮き彫りにした作品。
SNSソーシャルネットワークは、人を簡単に繋げたが、一方で問題を引き起こしてもいる。
SNSで注目を集めたパリス・ヒルトンは、ブランドやマーケティングなどに大きい影響を与え、ファンから憧れの存在となった。だがパリス・ヒルトンが、ボーイフレンドとのセクシー動画をボーイフレンドに流出された時に、「パーティー好きな淫乱女」とバッシングされ周囲の友人に対する酷い人間不信になった。
パリス・ヒルトンの物真似動画や自作の面白いキャラクターのお笑い動画で話題になったブリタニー・ファーランは、ネット上の名声を利用して女優に進出すべくオーディションを受けても、面白い動画を撮る面白い素人としか受け止めてもらえない。面白いハプニング動画やセクシー動画が「いいね」を得ると、過激な方向に表現がエスカレートして、面白いハプニング動画を撮るために犯罪すれすれの仕掛けをする事件すれすれの出来事が起きた。ネット上で有名になっても、両親に「ちゃんとした仕事につけ」と認めてもらえない。ウケるためにやった恥ずかしいことの動画は、ネット上に残る。
ただフェミニストやスローガンを広めたい人には、お金を掛けずにメッセージ出来るツールとして便利。
ウケそうな画像や文句をコピーしてアレンジして「いいね」を狙うユーザーの問題も、なかなか防止出来ない。手っ取り早く承認欲求を充たせるSNSの魔力に飲まれないように、適切な距離を取ることが大事だし、ネットでバズっているからと言って安易に乗らないことも大事。
ソーシャルネットワークのカラフルでブラックな現状を描いたドキュメンタリー映画。
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