馮美梅

奇跡の夏の馮美梅のレビュー・感想・評価

奇跡の夏(2005年製作の映画)
4.0
自伝を映画化したんだけど、単なる自伝ではなく、ファンタジーの要素もふんだんに織り込まれていて、でも違和感はなく、子供の純粋さと残酷さや、その家族たちのそれぞれの病気との向き合い方なども、しっかり描かれていました。

なんせ、出演者子役も大人もみんなとっても自然でね~、すごいですし、なんと言っても主役のハニを演じたパク・チビン君は天真爛漫で、甘えん坊でキラキラしていました♪

特にこの映画の見所のシーン…
疲れているお母さんを慰めようと、テレビから流れてきたRainの「太陽を避ける方法」をハニがRainになりきりダンスをするシーンは素敵ですよ~。映画館にとどろき渡るRainの歌声。そしてRainからもお褒めをいただいたダンス(チビン君はRainのダンスチームの皆から直々ダンスの手ほどきを受けましたのでより完璧です)は驚きです(チビン君はRainを尊敬していますからね)

まぁこのシーンはそう長くなはいんだけどインパクトのあるシーンでもあります。

小児病棟でのシーンや、コメディアンを夢見ているウクが瀕死の時に、彼が好きなコメディアンに病院に来てもらうようにお願いに行くハニ。そして見違えたように元気になるウクと楽しそうな病室の子供たちを見ていると、涙が出て来ましたし、最後ウクが意識を回復しかけたハンビョルに向かって「アンニョン、兄ちゃん」と言って自分の人生を終わらせるシーンは切なくなりました。

多分見に来ていた観客の殆どが泣いていたと思います。
もちろん、涙ばかりではなく、ファンタジーの部分では楽しくて笑うシーンも沢山あって、良い映画でしたのでこんなに早く終わってしまうのが残念です。
馮美梅

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