OASIS

奇跡の夏のOASISのレビュー・感想・評価

奇跡の夏(2005年製作の映画)
3.8
脳腫瘍と診断された兄ハンビョルと、その弟ハニや家族の闘病生活を描いた映画。

弟ハニが少年時代の浜田雅功にそっくりで(浜ちゃんの子供の頃は見たことが無いが)、いつもウンチやオナラネタをかまして無性にイラつかせるんだけど、兄が丸刈りになった後でも「宇宙人みたいだな」と発病前と変わらず冗談を言ったりして和ませようとする所は無邪気さを感じれて良い。
それで大人達もつられて笑顔になったりするのでしんみりし過ぎる事もなく進む。

小児病棟で新しく兄に出来た友達とも反発し合う弟だが、次第にかけがえのない友情で繋がって行き、三人の幼き少年達が病を乗り越えようとしていく過程は涙を誘う。
が、家族は弟に対しては厳しくあたるのでもう病気の兄に対してだけではなく弟にも少しの優しさを持って欲しかったところ。

「アジョシ」にも「ソウォン 願い」にも、そしてこの映画にも遊戯王カードが登場するのだけど、その頻度を見ると日本よりも韓国の方が遊戯王人気が高いんじゃないかと感じる。
しかもそのカードが結構ストーリーの重要アイテムになっていたりもする。

鑑賞前は知らなかったがどうやら実話らしく、その割りには途中から登場するターザンおじさんのファンタジーさに「?」となったのだけど、兄弟や家族の再生物語として感動も出来るし、やはり子役が三人とも大人顔負けの演技をするので観て良かったと思います。
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