侯孝賢監督自身の幼少年期を描いた自伝的作品だからこそずっと観たかった一作。
50年代〜60年代の高雄。
国共内戦の終盤で、大陸と台湾の緊張した情勢が続いている中〝戦争〟という直接的描写を省きながら…
人生の時間が豊かに刻まれていて本当に美しい。
祖母と歩いた故郷への道と語られるナレーションで、1時間ほど前に見ただけのあの光景が郷愁とともに思い出されて胸が締め付けられる。お手玉をして遊ぶタン・ユー…
風がこちらにも吹いてくるみたいな時間だったし、雨にぐしゃぐしゃにされたみたいな時間でもあった。人が死んだあとも流れ続ける時間。悲しみに叫ぶように泣くのはわたしとは感覚が違うみたい。初めて肉親が死んで…
>>続きを読む前回20歳頃見たきりで、当時では感じられなかった事が感じられる。
監督自身の自伝というか住んでいた場所でおきた出来事も重ねているという事でまんまなのか
身近な人の死に接するというのが大人になるという…
生きることと死ぬこと。表裏一体であり、かけ離れているようでもあり。
長い人生の一部を切り取るが、それ故か刹那的にも思えるが、はたまた永遠も感じさせる。
後の人生が短い者と長い者が同じ空間に居合わせる…
Time to dieの人たち
アハの両親、手紙に血や涙
Time to liveの人たち
アハ
規定体重に行かないガリガリの兄
芸術志向らしい牛乳好きの弟
どちらの時間にもいない認知症の祖母は…
ホウシャオシェン作品を観てると、台湾は雨が多いんだなとつくづく思う。田舎の暮らしをゆっくりと綴るのが特徴的だが、その朴訥な作家性はもしかしたら親父譲りなのかも。
父が亡くなり、慟哭する母から背を向…