映画の完成形を観た気分。記憶の景色をスケッチするみたいに街と人の動きを断片的に整理してみせた『フンクイの少年』とは明確に違い、邦題のなかにも言葉として示されている「時の流れ」が、家父長的な風潮の解体…
>>続きを読む侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督の自伝的作品。
1940年代に広東省梅県に生まれ、家族と共に台湾に渡ってきた主人公 阿孝(アハ)の生い立ちは侯監督そのもの。
少年時代におばあちゃんと一緒に散歩し、…
ゆったりとした時の流れ。
決して焦らず、丁寧に切り取る一つ一つのシーン。
語りすぎない、みせる語り。
自分はやはりこんな映画が好きなんだと再認識した。
部屋の中からのショットでの縁側の外にみえる木…
年がら年じゅう日本の夏より湿度の高そうな台湾の田舎の日常をぼーっと眺めながら、今日の晩ご飯とか明日のバイトのこととか、今映画館の中クーラー効いてて涼しいけどなんか心臓ちょい激しめに脈打ってんなとか、…
>>続きを読む【家族の変容】
長年観たかった映画。
侯孝賢監督の半自伝的な作品です。
冒頭から昔の日本家屋(障子畳文化)が出て来て、田舎に帰った気分になりました。格好も自分が小学生だった頃のような格好だから、余計…
主人公の阿孝は47年に広東省に生まれ、一歳のときに一家で台湾に移住した。村の子供たちの間でガキ大将的存在の阿孝の家族は、彼を含め五人の兄弟と、彼をとりわけ愛している祖母、そして両親の八人だった。村…
>>続きを読む面白くないわけではないけど、睡魔に襲われそうになった前半を抜けるとあれやこれやの出来事ですっかり覚醒、そして子供時代の終止符がうたれてラストのナレーションでは涙がこみあげる。
まさしく童年往事 時の…
落ち着いたカメラワークが的確にノスタルジーを拾い上げていく様が見事な映画でした。
しかしラストの「祖母と行こうとした道は、今もはっきりと覚えている」的なセリフがいまいちピンと来なかったので、ちょっ…