淡々と新鮮でエキサイティング。
ゲイ男性が出会い系アプリ片手にアルファロメオでフランスの田舎道を進むロードムービー。
男性との逢瀬だけでなく、道行くおば様やヘテロ男性など様々な出会いが主人公の輪郭をくっきりさせる。また、追う恋人の存在も。
主人公演じるパスカル・セルヴォが揺れる色気を放って上品な魅力。
一人で車を走らせ、フランスの自然と溶けそうに孤独になっていく彼が、人と触れ合う時の描写にハッとする。
モーテルとラストシーンは忘れがたい温かさと切実さで、観終えて即フレッシュな気分になった。
カイエ・デュ・シネマ週間
