2020/11/15
とある休日、二重駐車が巻き起こす悲喜交々。チャン・チェン演じる主人公が、ちょっと鈍くさいものの根が優しくて憎めない。特に、老夫婦と孫が住む家への2回目、3回目の訪問は、何故そこまで気に掛けるのか、と思えるほどに優しい。かと思えば、床屋のトイレでの魚との出会い、後に登場する魚のスープでは、思わず声を出して笑ってしまった。さすがにあれは食べられない（笑）。グイ・ルンメイ演じる妻との問題はシリアスだけれど、互いに向き合う努力をしていて夫婦としては理想的。相変わらず、グイ・ルンメイは薄幸そうな役が似合う。日本では映画祭や特集時のみの上映で、本国での興行成績も振るわなかったらしいけれど、いやいや充分に面白い！楽しかった！
