さな

ラヴィ・ド・ボエームのさなのネタバレレビュー・内容・結末

ラヴィ・ド・ボエーム(1992年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

アキ・カウリスマキ作品15作品目

くたびれたイケおじ3人組がとてもよい
ジャンルの違う芸術家たちが仲良くしてて良い、、!
みんなそれぞれ好きなことがあって、貧乏でも切り詰めて生活してて、でも好きな女の子に夢中になったり疎かにしたりで良い

やっぱりアキ・カウリスマキが原作じゃない場合、彼の作風は出にくいなあと感じる
白黒だと特に
でもやっぱりハッとする画角や間の取り方やテンポ感が好き

ロドルフォ、画家なのに言葉のセンスが抜群すぎる、、
ミミを初めて家に誘った時、「友達の家に泊めてもらう、俺は手が早いし君は美人だ」と言った時ずっきゅーんってなったし、その後墓地で寝る姿を見てもずっきゅーんってなった
ミミの仕事終わり一緒に帰ってる時も、「家がシベリアならいいのに」と間接的に「君とずっと一緒にいたい」と伝えていて好き、その後しれっと自分の家に誘うのも好き
燃やしちゃったポエム集出してみたら意外と売れたんじゃ、、

ミミがどうしても好きになれなくて、
お財布を盗んでしまったから警察が来て国外追放されたのに、家に行きショックを受けているのが気に食わない‼️
最後も自分から別れを告げたくせにお金がないから家に来たんじゃ、、、病気も嘘じゃ、、って思ったけど本当だった
好きじゃないけど、最後春の場面で、目に涙を浮かべるロドルフォを見て声を出して笑うシーンはとても良い愛を感じる
その後の花をつみに行く前にロドルフォの顔がアップになるんだけど、そこのマッティ・ペロンパーの演技がすごく良い、、、涙目で悲しそうな愛おしそうな表情をして一瞬にこっと笑うのが良い、、、

悲しいお話だったけど、3人組の仲が良くてにこにこした
ロドルフォが国外追放になって落ち込む2人や戻ってくる時、女の子との約束をほっぽりだして迎えに行く2人、ミミが病気になり入院にお金がいる事になったから車や自分の大切な本を売る2人
友情を感じてとても良かった


追記
始まった途端に「ん?フィンランド語じゃない気がする、、quoiって聞こえた、、、数字がフランス語や!やっぱりフランス語!」ってなった気付けて嬉しい
アキ・カウリスマキの作品を沢山観たけど、耳に残った数少ないフィンランド語の1つが「Miksi」なので、人間ってすぐなぜ?どうして?と言うんだなあと実感
さな

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