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王国(あるいはその家について)の667djpのレビュー・感想・評価

4.2
ジャンル分けすることがナンセンスだとわかりつつ、文字通りのメタフィクションであり、作り方の方法論はドキュメンタリーのそれだと感じた。何故ならこの映画は編集によってショットがショットになるからだ。
フィジカルがフィジカルたり得ることと、それが映画であるか否かは全く別の問題であることを明らかにしてしまっている、と同時に、フィジカルたり得る瞬間をカメラでおさめたその時点で映画になり得るという臨界点を見せてくれる。
しかし、それもまた編集行為によって初めて気付かされるというニワトリタマゴ。

結果から過程が全く想像がつかない、魔法みたいな作品。
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