腸炎

王国(あるいはその家について)の腸炎のレビュー・感想・評価

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椅子に座って台本を読んでいる人が出てくるし、何度も同じ場面のセリフが読まれるし、王国も玄関も川も画面には一切出てこないのに、物語に没入してしまう。登場人物がセリフ通りの感情を持って行動している=セリフを言っている、ように感じられる。フィクション力の強さを感じた。セリフのちょっとした違いや読み方撮られ方によってニュアンスが決定的に変わる、ということよりも、それらが束になってフィクション力として押し寄せてくる感じ、見た目の特異さよりも受ける印象の普通な感じ、あるあるな感じが不思議だった。印象が普通、じゃないな、やり方よりも内容に飲み込まれる感じ、だろうか。
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