矢野竜子

王国(あるいはその家について)の矢野竜子のレビュー・感想・評価

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監督と観客の間に
「王国」を建国しようとする
2時間半にわたる壮大な禁忌にも似た儀式。
セリフは儀式における呪文に近い。
組み立てて壊し組み立てて壊しで
映画自体はもはやボロボロになってる。
言葉自体が目に見えない何かを生み出すには
真っ暗闇で目の前に画面しかない
映画館でないとたしかにダメ。
「グロッケン叩きのマッキー」
は特に重要な呪文。