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王国(あるいはその家について)のysmのレビュー・感想・評価

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反復、あるいはプラトニズムの転倒。現在の現前性から反復を見るのではなく、全く反対に反復の方から現在の現前性を考えること。ここには仮面を覆い隠す仮面しかない。William Basinskiなどアンビエントやヒップホップの精神すら感じる。だがThe Disintegration Loopsの儚い消尽性とは逆に、王国の周囲に散逸した物語は私たちの身体上で一つの生命のように成長する。

「相似、差異。より多くの差異を得るために、より多くの相似を与えること。生活の均質性と統一性は、個々の兵士たちの本性や性格を浮き彫りにする。「気をつけ!」の姿勢においては、全員の不動性が、各人の持つ特有のしるしを出現させる」(ロベール・ブレッソン)
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