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王国(あるいはその家について)のののレビュー・感想・評価

4.1
えぐい。くらった。
王国、文脈、時間。
非言語コミュニケーション。人と人との言語化できない関係性。
決して入れない関係性。遠巻きに観ることしか出来ない。
台風の目の中にいる家族。脚本家の傾向なのか、一見なんでもないような家族。その問題点を幼なじみだけは分かってしまう。
彼女自信も台風の目の中にいたんだろう。
映画見終わったあとにすぐ脚本買って読んだけど、内容は脚本に全て書かれてる。ただ、それよりも作品の本質に全フリした演出に脱帽。時間を重複することで獲得される文脈。脚本よりもアキは図々しくあの家に居座っていると感じる。
棒読みのセリフ、徐々に文脈を獲得していくセリフ。観客はそこに立ち入ることはできない。演技そのものがさながら王国なのか。
濱口さん好きだと思ってたけど、本当に高橋さんが好きだったのかも。
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