囚人13号

王国(あるいはその家について)の囚人13号のレビュー・感想・評価

2.0
グッチハマーが褒め倒してたが彼ほど明確な意図は無いし、本読みから徐々に「ショット」へ接近していくまで(結局完成してないが)見せるアイデアに全てを賭けてて限りなく内輪というか、まずもってダサいし結局は自慰行為じゃないかと。

大前提としてバックボーンはスクリーンに投影するどころか観客に悟られていけないと思うんだけど、それを逆手に取って演劇と飽和させてしまった濱口は脱構築を果たした例外であって、下手に摸倣しようとすれば当然裏切り行為にしかならない。
その証拠に完成品が最後まで出てこないし、それは核=作劇が自分で面白くないと分かってるからひたすら視点を画面外へズラして逃げ続けるしかない。

構造そのものを否定するようだが根本から間違ってたとは思わないし、あくまで見せかたなんだろうけど…この手の映画が過大評価されると作り手が影響を受けることは免れないし、見る側もここから「言葉」の限界を感じられないようならやっぱ厳しいと思う。

1周目グロッケンのくだりで既にグロッキーだったのに4回くらいやるからドM開発されて漏らしちゃった。エッ、ジョウナンチュウ?のくだり丸々ネットミーム化希望
囚人13号

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