ちろる

ディア・グランパ 幸せを拾った日のちろるのレビュー・感想・評価

3.6
日本未公開のNetflix作品。
ちょっとだけ、いやかなりnaughtyなおじいちゃんを演じたのが名優クリストファー・プラマーでほんとよかった。
困っている動物、そして人を見ると放って置けない主人公ローラをヴェラ・ファーミガが演じる。
彼女ってなんとなくだけど、繊細で神経質な雰囲気のキャラクターが多かった気がするんだけど、主人公のちょっと病んでる感じが意外とハマってて配役としてはすごく良かった。
しかし、ストーリーとしては、娘と父の絆を修復するためのロードムービーで、すごく飛び抜けたエピソードがあるわけではないし、だからといってすごく個人的に共感できるところはない、ごくごく普通の感動系ストーリー。
私も子供の頃猫たくさん拾ってきたり迷い犬連れて帰ってきたりして親を困らせてたタイプだから分かるとは言え大人になって私生活が崩壊するほど多頭飼育崩壊。
動物好きには逆に少し目に余る、というか眉をしかめたくなる行為である。
彼女がなぜ?こうなったのかが父親を拒絶する理由と持つながっていくと言いたいんだほうが、どうもそれが伝わりにくい。
基本的に、「欠点がある人間を優しく見つめるお話」系は嫌いではないけど、ヘンリーはやっぱりこれからもローラに振り回される訳だし、なかなかおじいは手に負えないし、、、
良かった良かったジャンジャン♪では終わらない不安定さを秘めているような作品だから手放しで感動できなかったのは残念。
素直に動物たちかわいいし、出てくるキャラみんな魅力的なので、深く考えずふんわり優しい気分になれる観るにはいいのかな?
かわいいヘンリーの将来が幸せなモノでありますように!
ちろる

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