原作最終回にてお披露目された『Dear Prince~テニスの王子様達へ~』から開幕する。
天衣無縫の極みに到達し、幸村相手に無双するリョーマ。原作では歌詞が、アニメ版では音楽が、ここにきてミュージカルになった。
作中ではリョーマや主要人物たちがラップを含むミュージカルをするが、
若手俳優たちの登竜門と称される〝テニミュ〟の存在もあり、登場人物たちが試合中に歌って踊ることに対しての違和感はなかった。
ド派手な技が注目されがちな『テニスの王子様』はもともとは勧善懲悪ものであった。本作でもタイムスリップをするものの、初期の『テニスの王子様』を思わせる内容であった。
これまでの『テニスの王子様』のコンテンツとしての魅力がすべて詰め込まれた作品と言っても過言では無い。