このレビューはネタバレを含みます
【動的平衡】
"長い内戦を乗り越え、バブル経済真っただ中にあるベイルートの超高層ビルの建設現場を捉えたドキュメンタリ"
との紹介文であるが、想像していたドキュメンタリという印象を越えた、メッセ…
内戦後レバノンの建設現場で働くシリア難民の姿を映す。「24時間、ベイルートは私達の上にある」という言葉が重い。
戦争で破壊されるシリアと、発展を遂げるレバノンの対比的なシーンが随所に散りばめられる…
「ラッカは静かに虐殺されている」と「ラジオコバニ」に次いでのシリアに関わるドキュメンタリー映画だった。
予告編の映像美!的な印象も確かにその通りなのだが、破壊と創造を永遠と繰り返す人間達、その復興…
セリフが少ない本作は、セリフ量に反して作品から得られる情報量はかなり多い。
この映画で最も印象深いのはベイルートで働くシリア人移民労働者の表情。
様々な表情ではなく、皆が揃って無表情に見える。
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かつて内戦によって廃墟と化したが、今では現代的な建築物が建ち並び、中東のパリとまで言われるようになったレバノンの首都ベイルート。
そのベイルートで建築作業を行なっているシリア難民に焦点を当てたドキュ…
バブル経済に沸くベイルートで、超高層ビルの建設現場で働くシリア人移民・難民労働者に焦点を当てたドキュメンタリー。彼らは内戦でセメントのにおいや味を嫌というほど知っているに違いない(『アレッポ 最後の…
>>続きを読むビルの建設現場で生コン打設のアルバイトをしたことがある。生コンは型枠の中に流し込む。鉄筋屋が鉄筋を組み、その周りを型枠大工が型枠で囲い、鉄筋と型枠の状態を現場監督が確認したら、生コン打設となる。ポ…
>>続きを読む© 2017 Bidayyat for Audiovisual Arts, BASIS BERLIN Filmproduktion