同じシリアに触れているドキュメンタリー、
「アレッポ 最期の男たち」と比較したくて鑑賞。
だいぶ趣が違っていた。
ドキュメンタリーというより、アート作品のような感じ。
誰かにインタビューする事もなく…
シリア人労働者の現実に、"僕"の経験を重ねた映画。
これをドキュメンタリーと呼ぶのは正しくない。新しいジャンルが生まれたというべきだ。
そうとは知らないおれは「シリア人労働者の映像」と「紛争…
他のと比べて言うほど綺麗かな?と思ったのと、やはり内容の希薄さ。音はいいけど個人的に微妙。例えば『斬、』なんかは石川忠ってインダストリアルの人間がやってるから音を楽しめる。でも、これは響く音が音楽的…
>>続きを読む映像の美しさ。
流し込まれていくセメント。瞳に映る空。昇降機が光を切り取り、回転する大型機械が太陽を受け影を作る。
人々は戦争から逃れ、戦争が終わればまたもう一度戦争によって壊された建物を再建する。…
語れない移民/難民のその声を
語れないままにサイレントで
映像と、建築現場の音だけで映し出す。
彼らは生きている。
その強烈な証を、
労働作業で消費されている。
その声は聞かれるべきものではな…
匂い、肌触り、空気、音、全ての感覚がリアルに伝わってくる。
波の音にシンクするセメントが流し込まれる映像が素晴らしかった。
モノローグで登場する「僕」の記憶は、かつての破壊によって文字通り壊され、…
とても言葉にはできない。
でも観て良かった。
真っ青な海も空もとても美しいけど、そんな景色もただ目前に貼られた壁紙みたいになんの意味もなくて空虚でしかない
建造物が破壊される空しさと作り上げる尊…
© 2017 Bidayyat for Audiovisual Arts, BASIS BERLIN Filmproduktion