あめこ

ズカルスキーの苦悩のあめこのレビュー・感想・評価

ズカルスキーの苦悩(2018年製作の映画)
4.0
戦争で作品が燃やされ壊され
美術界からは追放され
それでも作品の圧倒的な美しさで、逃げた先のアメリカで再び注目を浴びるが

だけどその過去は
父の死体を解剖し
ユダヤ人を迫害する思想の持ち主だった
戦争で作品が破壊され
アメリカに逃げて晩年は狂ったように「人間の起源はイースター島にあり、猿人が人間の女性を襲ってそれが悪人の元となった」という自身のハチャメチャな思想で本を作り続けていく
暗い過去と自責の念からそんな思想に狂っていったのか
熱弁するビデオが見ていてとても悲しくなってしまう
意に反して作品が過激派組織の象徴とされてしまっている現在…
最後に残した彫刻の異端さと美しさは、彼にしか作れないもので圧倒されました
あめこ

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