mat9215

私を町まで連れてってのmat9215のレビュー・感想・評価

私を町まで連れてって(1953年製作の映画)
3.5
たいていの映画は1時間半以内に収めることができる、ということを痛感させる教育的な81分。主役のアン・シェリダンが街の女から主婦に転身することに逡巡する以外は、相手役のスターリング・ヘイドンを始めとして心理描写など清々しいまでにない。ヘイドンとシェリダンを結びつけるキューピッドの金髪小僧三兄弟は、長男が口達者で、次男は「イエーイ」、三男は「僕は嫌い」を繰り返して場面転換の要所を締める。活劇において悪い奴はラスト前に高いところに登って落下し、物語を終わらせる。本作が上方からの視線でこれを描くのをdeus ex machinaと見立てるのは卓見。
https://filmarks.com/movies/82399/reviews/144370999
mat9215

mat9215