りょう

家族ゲームのりょうのレビュー・感想・評価

家族ゲーム(1983年製作の映画)
3.8
なんとも不思議な映画だった。会話の独特の間や、距離感が違和感ありあり。でもそれがこの映画の魅力なんだと思う。

松田優作はなぜかめっちゃ小声、耳元で囁くし、植物図鑑いつも持ってる。ところどころ、怪しい外国人の女性とのシーンがあったり、船で沼田家にやってくる。

お父さん、伊丹十三。結構えげつない物言いを家族に平気でするタイプ。現代では考えられないタイプ。半熟目玉焼きの黄身をチューチュー、お風呂で紙パックの豆乳?をチューチュー気持ち悪い。

弟、宮川一朗太。いじめられているが、成績アップを機にいじめられなくなって、それが面白くなってきちゃう。結局家庭教師からは勉強っていうか、うまく生きるには?を教わったのか。

お兄ちゃんは、西武高校にはいって順風満帆かと思いきや、学校休みがち。クラスメイトに恋をするが、この子には実は彼氏的な人がいる。この女の子声とかめっちゃクセある。

お母さん、由紀さおり。なんかちょっとエロい感じ。子供の問題にお父さんも協力してくれないもんだから、疲れてしまっている。

特徴的な横並びの机、肩はピッタリついているのに、お互いを見てなくてっていう状況を表していると思われる。最後のぐっちゃぐっちゃになるシーンはマジでシュール。ラストシーンも意味がわからなかったからググってもみたけど、あまり深く考えても意味ないのかも。
森田芳光監督、独特の感性だなぁ。ストーリー自体はさほどだけど、記憶にこびりつく奇妙な作品でした。
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