このレビューはネタバレを含みます
どこにでも居そうな沼田一家、そこに、次男茂之(宮川一朗太)の家庭教師吉本(松田優作)がやって来て、事態が変わっていくという話。
この家族4人も吉本も、森田芳光の演出が、今観ても、どこか変わっていて、シュール、不意を突かれる感じ、感情がなかなか読めない。
最後の食卓は圧巻だった、吉本がこの不穏な空気を吹き飛ばすような展開、そして、幕切れは、また元に戻る、不思議な感じ。
多分公開時に見て、本当に変わっている、と思った。そして、数十年ぶりに見て、最後の食卓はやはり凄かった、と思う。
松田優作が本当に変で上手い。一番変わってる戸川純が普通の役。
森田芳光の演出、稀有な才能かも(2022.12.27)。