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家族ゲームのpariparichikenのレビュー・感想・評価

家族ゲーム(1983年製作の映画)
3.2
世にも有名な並列食卓
社会学や映画評論の本で家族の在り方の時代変化についてちょくちょく出てくるから鑑賞
食卓と同じように親は子供の事を成績や学歴で計って子供自身とは向き合わない、家族といえど各々の事は無関心で子供はうちはちゃんとしてるでしょを表すトロフィーみたいなもんって家の話
最後のテーブル返しは少しはスカッとした
全編通じて登場人物の距離感や動作がバグっていて頓痴気で心地の悪い変な映画って感想だけど唯一無二の感触
家族全員で片付けしてる場面で何だかんだでいい家族じゃないかと思った
もはや家族なんぞ血の繋がった他人という考えもある現代で特に目新しく映るものは無かった、むしろ家族を神聖化する弊害の方が多いように思える。(目玉焼きのシーンとか)自分の家もテレビを見るために横並びでご飯を食べていたから逆にドラマとかで向き合うスタイルに違和感を感じる
団地、ヘリ、家族のコミュニケーションを繋ぐ第三者の他人、生活様式や理想が外の世界の欧米スタイルに変わりゆくメタファーが込められているように感じた 志望校の判断も他人に委ねる所とか
「子供達2人の為に私達が何でこんな犠牲を払わなないといけないのかしら」由紀さおり演じるお母さんが一番ちぐはぐで印象深い
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