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サンタクロースの眼は青いのsonozyのレビュー・感想・評価

サンタクロースの眼は青い(1965年製作の映画)
4.0
フィリップ・ガレルやジャック・ドワイヨンらと共にポスト・ヌーヴェル・ヴァーグの監督とされるジャン・ユスターシュの初期短編。
『ママと娼婦』『ぼくの小さな恋人たち』と併せて、ユスターシュの自伝的三部作とされているようです。

クリスマス・シーズンの仏南西部ナルボンヌ。
貧しい青年ダニエル(ジャン゠ピエール・レオ)は、シケモクを吸いながら友人のデュマと街をぶらつき、書店で万引きしたり、友人モーリスとナンパしてみたり。
流行っているダッフルコートを買えるかもと、街頭でサンタに扮装して子どもたちと写真を撮るバイトをやってみる。
すると、子供だけでなく若い女性たちとも密着して撮影できるサンタの扮装効果に気づき(笑)、一人の女性と夜待ち合わせすることになるが。。

その後、ビンゴゲーム会場のバイトでも不正働きつつ、なんとか金を作りダッフルコートを買えたダニエルは、敷居が高くて入れなかったカフェLe Franceのテラス席で一人マティーニとオリーブを注文する。

バイクを公演に停めては、カップルをからかったり、カフェでたむろす悪ダチたち。
ジュークボックスの脇でボクサーの彼を待つマルティーヌとうい女性。
大晦日になり、悪いダチらと食事から売春宿へ向かうラスト。

しょーもないクリスマス〜大晦日を過ごす彼らと当時の街の空気感。最高です。
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