朝田

ステキなパパの作り方の朝田のレビュー・感想・評価

ステキなパパの作り方(1951年製作の映画)
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めちゃくちゃ面白い。サークによる軽快さに満ちた傑作コメディ。主人公の男と未亡人の最初のデートをあえて直接的に映さず、未亡人と家政婦とのやり取りによって観客の想像を掻き立てるといったような大胆な省略が一度も停滞しないテンポを生み出す。キャンプ場にシーンが映ってからは登場人物が増え、それに比例するようにドタバタしたギャグが増えていく。特に親子運動会のシーンは抱腹絶倒で、男が転ぶとそれに観客が巻き込まれて湖にボチャンと落ちたり、近くにあったペンキを被ったりとディテールを生かしまくるギャグの畳み掛けがひたすら楽しい。細かいセリフが伏線になっていたり、小道具の使い方の巧さも際立っていて、アメリカンコメディのお手本のような映画。最高だった。
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