LalaーMukuーMerry

盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~のLalaーMukuーMerryのレビュー・感想・評価

4.2
インド式殺人狂騒曲と副題がついている通りの、コメディっぽいミステリー。主人公は盲目のふりをして世間を欺いて暮らすピアニストのアーカーシュ。彼ならではのシチュエーションで遭遇してしまった、かつての有名芸能人殺害事件。警察は事故死として納めようとしたが、彼は真犯人コンビをはっきり見ていた。秘密が漏れるのを恐れた犯人コンビは、口封じのためにあの手この手で彼に魔の手を伸ばしてくる・・・
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「ふり」をしていた彼が、犯人によって本当の盲目になってしまう中盤以降、話は大きく急展開。犯人コンビから何とか逃げおおせたものの、路上で行き倒れになった彼は、不法な臓器移植で金儲けをする悪徳医者のグループの餌食にされそうになってしまう。
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金儲けなら臓器移植よりも、殺人事件の真犯人を脅して口止め料をせしめた方が実入りが良いと必死の説得が功を奏し(そんなシーンはなかったがたぶんそういうことで)、仲間を得た主人公は犯人の一人を捕まえる作戦の実行開始・・・
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小賢しい小悪党たちによる騙し騙されの連続、先が読めないストーリー展開。最後の方はちょっとアホらしくなってきますが、映画冒頭のCGウサギのシーンが実は伏線となっていて、最後のピースが埋まるという気持ちよさもありました。ほ~っ! 
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基本的に出てくるのは悪者ばかりで(主人公はマシな方)、最近の日本映画で言えば「コンフィデンスマン」のような印象の、頭の回転も必要だけど、結構笑える作品。たまには軽~い気持ちでこういう映画を見るのもいいかも。