こぅ

ラケット/脅迫者のこぅのレビュー・感想・評価

ラケット/脅迫者(1951年製作の映画)
3.8
ジョン・クロムウェル監督による、
ルイス・マイルストン監督の【暴力団(’28)】のリメイクで、【クライム・アクション】。

ロバート・ミッちゃん、
ロバート・ライアン、リザベス・スコットの豪華共演。
お三方のキャラ(魅力)をしっかり抽出している。


大都市を侵蝕するギャングのボス、ニック(ロバート・ライアン)の一掃を新知事から敏腕警部、マクイッグ(ロバート・ミッちゃん)が依頼される…。


宿敵対決という意味で【ヒート】の元祖的系譜。
序盤、
それを想起する、2人の会話(宣戦布告)シークエンスもある。

冒頭からテンポ良く、セリフの応酬。
ハッキリした 善と悪 の主要人物と外野メンバーがくっきり浮かび上がってくる脚本が簡潔。

ギャングのボスに理容師がシェービングクリーム塗ってカミソリで髭剃りって構図は、【アンタッチャブル】を想起。

マクイッグに認められ期待された新人警官、ジョンソン(ウィリアム・タルマン)も印象的だが新人らしく、も少し若いキャスティングのがしっくりきた(実年齢もミッちゃんより2つ上)。
出世するのも良いが、ボスに近くなれば、それだけ身の危険も伴うのは皮肉だ(妻は◯◯してたのに)。

ニックの手下との陰影を効かせた地下パーキング〜屋上での銃撃と格闘シークエンスが見どころ。

終盤は、
警官殺し容疑を何とか逃れようとする犯人を追い詰める〜

クライマックスは、
緊迫した中、ニックの弟、ジョーの婚約者、気の強いクラブ歌手、アイリーン(リザベス・スコット)の見せ場‼︎


ラストが、
呆気気なく小ぢんまり(室内)、劇的な対決(結末)を用意するとか傑作になり損ねた感、場面的に見どころがあるだけに惜しい⤵︎

誰が死のうが、感傷的な感情を出さない(描かない)、観る者にさせない低温な作り。
こぅ

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