鬼才カンタン・デュピュー監督6作目 ジャン=ポール・ベルモンド主演作へのオマージュとパロディも満載の刑事ドラマ
オススメポイント:
DJミスター・オワゾの名で知られるミュージシャンでもあり、『ラバー』(2012)、『マンディブル 2人の男と巨大なハエ』(2018)【JAIHOで8月15日~10月13日配信】や現在劇場公開中の『地下室のヘンな穴』(2022)など、ユニークな作風で品なカルト的な人気を誇るフランスの鬼才カンタン・デュピューが2018年に発表した監督6作目。70-80年代のフランスの刑事ものへのオマージュとパロディを満載した作品。ポスターのベースになっているのはジャン=ポール・ベルモンド主演の『恐怖に襲われた街』(1975)と『パリ警視J』(1983)。2018年シッチェス・カタロニア国際映画祭で脚本賞を受賞した。
あらすじ:
ある警察署の夜。道で血まみれの男性遺体を発見したフガンが、ブロン警視の取り調べを受けている。しかし、2人の会話はかみ合わず、取り調べは一向に進む気配がない。ブロンが息子と会うため出かけてしまい、同僚の片目の新人刑事フィリップが代わりにフガンを見張ることになるのだが、そこで思いがけない突発事故が起こり、フィリップがデスクの引き出しに躓いて死亡してしまう。パニックに陥ったフガンはフィリップの死体を戸棚に隠し、戻って来たブロン警視による取り調べが再開されるが、警察署は不条理迷宮と化していく…。
どんでん返しが2度あるフレンチコメディー
アナイスが出演していたが、クレジットを見るまで気付かなかった。