Hideko

フェイク・タトゥーのHidekoのレビュー・感想・評価

フェイク・タトゥー(2017年製作の映画)
3.5
原題: Les faux tatouages
英題: Fake tattoos

2019年 MyFFF にて鑑賞。

若いってやっぱりいいですねー。失敗をしてもやり直す勇気は歳を重ねた者の何倍あることか。

随所に好きなシーンがあるのですが『君の名前で僕を呼んで』とどうしても比べてしまいました。あの作品から受けた強烈な「動」の部分が本作からは感じ取れなかった。本作は「静」の積み重ねで、演者の表現する感情の揺らめきは印象的でした。

出会ったその日にマグの部屋で、マグがギターを弾くシーン。こういうシーンに出てくるオリジナルの曲って大抵じんわり素敵です。

マグの家。母親がマグの部屋でテオとベッドの中に一緒にいる娘を見ても平気な顔で「あら、失礼!」(笑)海外ドラマなどでもよくあるシーン。これ日本では完全に無理ですね。

ラスト。引っ越しも済ませ落ち着いたテオがギターを弾くシーン。このシーンはビフォア・サンセット』のラストシーンを彷彿とさせ、心を持っていかれます。

フェイクタトゥーから本物のタトゥーへ。
人生も始まったばかりの二人の間にはロックミュージックでしたが、マグの自作の曲にかなうものは無いかな。結局楽器(特にギター)弾き語り男子に弱いなー、私(笑)。
Hideko

Hideko